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ピロリ菌について色々な情報が出てきていて、治療を受けている方も多いと思います。

患者数で言えば3500万人程いるといわれています。

しかし、最近の若者では減少傾向にあるので、今後減っていく可能性もあるのかなと思います。

それでも3500万人いると言われていますので、少しでも情報が欲しい方がいると思いますので、今回はピロリ菌について色々書いてみたいと思います。
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ピロリ菌とは?

ここではピロリ菌の基礎について書いてみたいと思います。

ピロリ菌は、1983年に発見され、世界の約50%の方が感染していると言われています。

日本では高齢者ほど感染率が高く、若者になるほど感染率は下がっていっています。


高齢者でのピロリ菌感染率が高いのは、井戸水が原因であると一説では言われていまして(完璧な感染経路は未だにわかっていません。)、昔の方はここまで上水道が整っていなかったので、それで感染したと言われています。

そして、感染経路としては経口感染(口から口への感染です。)が最も有力であると言われていて、就学前の小児期にピロリ菌に感染している親や同居の祖父母から食事の口移し等で感染していると言われています。


ピロリ菌は5歳までにかからなければ、今後かからないと言われていますので(胃酸で除菌されるためです。)5歳までは口移しでの飲食は避けたほうが無難です。


しかし、冒頭にも書いたのですが、最近の若者はすでにピロリ菌を持たない方も大分増えてきていますので、ピロリ菌に関して言えば、そこまで気にしなくてもいいのですが、虫歯の原因菌であるミュータンス菌は唾液から感染すると言われていますので、やっぱり多少気を付けた方がいいのかなと思います。


これらの事を踏まえた上で次はピロリ菌を持っているとどういう症状がでるの?という事に関して書いてみようと思います。

ピロリ菌を持っているとどういう症状が出ると言われているの?

ピロリ菌を持っているとどういう症状がでて、何故除菌が必要なの?という疑問をお持ちの方は多数いらっしゃると思います。

ここでは、ピロリ菌を持つことでどういう症状が出るのかと言う事について書いてみたいと思います。


①萎縮性胃炎(いしゅくせいいえん)

初めて聞く言葉という方が大半だと思います。

簡単に萎縮性胃炎とは?という事を書いてみます。

萎縮性胃炎とは、慢性的な胃炎が長期間に渡って続くことによって、胃酸を分泌する胃腺が縮小してしまい、胃の粘膜が薄くなってしまう事を指します。

更に放っておくと、胃穿孔や胃がんなど重大な事になり兼ねませんので、治療する必要があります。


②胃潰瘍・十二指腸潰瘍

名前は聞いたことあると思います。

潰瘍は弱った粘膜にできるので、胃酸の防御機構が低下することで起こります。

ピロリ菌やNsaids等の解熱鎮痛剤が原因と言われています。


③胃がん

結構言われていますが、胃がんの原因になります。

萎縮性胃炎から胃がんになってしまったりするのですが、ピロリ菌除菌群と除菌していない群と比較すると3倍程度胃がんのリスクを下げると言われています。


④胃MALTリンパ腫

これも聞いたことのない名前だと思いますが、簡単に言うとリンパ節のがんです。

胃ではなくMALTリンパ腫は慢性的な炎症で消化管、甲状腺、肺、唾液腺などのリンパ節以外の臓器に形成される低悪性度リンパ腫の事を指します。

しかし、ピロリ菌を持っていても胃MALTリンパ腫にかかる人は稀で、感染する人についてはなぜ感染するのかまだ良くわかっていません。

しかし、ピロリ菌を除菌することで退縮が見られるので、ピロリ菌が関与していると言えます。


⑤特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

ITPになると血小板が減少するのですが、ピロリ菌陽性ITPの50%は除菌によって血小板が増加します。


⑥胃過形成ポリープ

胃過形成ポリープは非腫瘍性なので、腫瘍になりにくく、がん化することは稀なのですが、ピロリ菌を除菌することで胃過形成ポリープの縮小や消失が期待できます。



これがピロリ菌を除菌しなかった事による症状の主なものになります。

これだけ書くと、ピロリ菌は除菌したほうがいい!と言うドクターが多いのもわかるのではないでしょうか?


ここまででピロリは除菌した方がいいというのはわかって頂けたかと思いますので、最後に除菌の薬について書いてみたいと思います。

ピロリ菌を除菌し治療するための薬の事や副作用の事について

ピロリ菌の除菌については保険で定められている方法があります。

現状では使用薬剤、服用期間が決められていますので、その中からドクターは選択しています。


PPI(プロトンポンプインヒビター)とクラリスロマイシンとアモキシシリンの3種類を併用して一次除菌に望みます。

もし、二次除菌を行うことになった場合はメトロニダゾールが保険適用になっています。


プロトンポンプインヒビター:タケプロン、パリエット、オメプラール、ネキシウム、タケキャブなど

クラリスロマイシン:クラリシッド、クラリスなど

アモキシシリン:サワシリン、パセトシン、ワイドシリンなど

メトロニダゾール:フラジールなど


2016年7月11日追記

武田製薬さんからボノサップパックとボノピオンパックというピロリ菌除菌のパックが発売されました。

ボノサップパックはタケキャブとクラリスロマイシンとアモキシシリンが1シートになったもの

ボノピオンパックはタケキャブとメトロニダゾールとアモキシシリンが1シートになったものになります。

今後、ピロリ菌の除菌で目にされることもあるかもしれません。


これらを組み合わせて治療に望みます。

これらの薬は他薬を服用している場合、併用に気をつけないといけない薬が多いので、必ずDr.か薬剤師に他に何か服用している薬剤がある場合は知らせて下さい。

これらの薬を服用することで考えられる副作用は、 ①下痢(軟便も含む) かなり高確率で下痢になります。 4~5人に1人は下痢になると言われています。 原因は抗生物質による腸内細菌のバランスを狂わせたり、腸管を刺激するので、それらの理由から下痢になると言われています。 軟便、多少の下痢程度であれば1週間の服用なのでそのまま服用を継続するが、発熱や腹痛を伴う下痢、粘液や血液が混ざる下痢になる場合は服用を中止して受診するようにしてください。 ②味覚異常 これも高確率で出る症状になります。 10人に1人くらいで出ると言われています。 理由はわかっていませんが、PPIやアモキシシリン、クラリスロマイシン、メトロニダゾールすべてに味覚異常の副作用が報告されているため、これらのどれかで出ている可能性があると言われています。 しかし、何故味覚異常がでるのかはわかっていません。 服用を終えれば戻ってきますので、特に対策はされません。 ③肝障害 薬は肝臓で代謝されることが多いので、どうしても考えられる副作用になります。 特に、メトロニダゾールを投与した時に肝機能異常の報告があるのですが、投与を中止したら改善するので、特別な処置はすることは稀です。 ④逆流性食道炎 逆流性食道炎を抑えるPPIを服用しているので、そこまで重篤にならないのですが、ピロリ菌除菌後に発生する逆流性食道炎は軽微であることが多いです。 ⑤ショック 抗生物質を服用されるのでペニシリンアレルギーの方などいることがありますので、そういう方は事前にドクターや薬剤師に相談してください。 以上で治療に関する薬の事について終わらせて頂きます。

最後に

今回はピロリ菌について色々書いてみました。

日本では3500万人いると言われていますので、かなり多いですが減少傾向になってきていますので、数十年すれば殆どいなくなるでしょう。

しかし、持っている方は今回色々書かせて頂いたので、わかると思いますが結構怖いことの原因にもなっています。

その為、持っている方は定期的に除菌し、検査などしっかりするようにして下さい。


医療の基本は早期発見・早期治療です。


早期に発見できれば、できる対策も増えます。

その為定期検診はしっかりするようにしてくださいね。
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