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※画像はヒトスジシマカです(国立感染症研究所HPよりお借りしています。)
ジカ熱・・・ 最近良く聞くようになってきました。 特に今年はブラジルでリオオリンピックが開催されますので、渡航者は注意が必要になってきます。 ジカ熱自体はそこまで怖くないのですが、ジカウイルスが色々と問題になっています。 そこで今回はジカ熱について詳しく解説してみたいと思います。
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ジカ熱とは?潜伏期間や症状など解説します。
ジカ熱とは、ジカウイルスによる感染症になっています。 ネッタイシマカやヒトスジシマカという「ヤブ蚊」から媒介され感染します。 特に、ネッタイシマカが流行を引き起こしています。 蚊に刺され、感染すると・・・ 2~13日の潜伏期間(多くは2日~7日間の潜伏期間)を経て発症します。 かかって症状がでる確率は20%~40%くらいです。 逆に60%~80%は症状もなく終わります。 現状では治療薬はありません。 ワクチンもありません。 安静にしているだけになります。 症状は、 皮膚の湿疹、発熱、頭痛、関節痛、結膜炎などが主な症状です。 他には後眼窩痛(こうがんかつう)、浮腫、嘔吐などが挙げられます。 期間は大体4日間~1週間程度 症状的には2年ほど前話題になりました、デング熱の症状によく似ています。 大半は症状も軽く済み、デング熱よりも症状は軽く済むと言われています。 じゃあなぜこんなに騒がれているのかといいますと・・・ 小頭症やギランバレー症候群への関連性が指摘されたためです。 これはまた後ほど書かせて頂きます。 他の感染経路としては、 輸血や性交渉での感染が認められています。その為渡航されて帰国された男性はコンドームを着用するようにしてください。 期間は日本では最低4週間と言われています。 現時点では、唾液、尿、母乳を介して感染した報告がありません。 WHO(世界保健機構)では母乳栄養を推奨しています。 簡単ではあるのですが、ジカ熱の症状や潜伏期間、感染経路など解説させて頂きました。 次は妊婦がかかるとどうなるの?ということについて解説させて頂きます。
ジカ熱に妊婦がかかるとどうなるの?
妊婦にかかると小頭症という頭の小さな子供が生まれる危険性があると言われています。 色々疑問もあると思いますので、1つ1つ書いてみたいと思います。 ①小頭症って何? その名の通り、出生の時や胎児の時に頭が小さい子が生まれる事です。 これにより、様々な弊害が起きると言われています。 死産になる場合もあり、生きていても身体が上手く機能しないと言われています。 ②妊娠が進み、エコーとかでわからないの? 本当に出産直前くらいにならないと疑いかどうかわからないです。 一説では35週以上でないとわからないとも言われています。(わかっても疑い程度で確定ではないですが・・・) ③ジカ熱にかかると必ず小頭症の子供が生まれるの? 必ずしもそうとは言えません。 実際、かかっても小頭症になっていなかった子供も確認されています。 ④蚊以外には何からかかるの? 先程も書きましたが、輸血や性交渉は掛かる可能性があります。 唾液や尿、母乳は今のところ感染経路ではないとされています。 ⑤日本に普通にいたらかからないの? 今のところ日本にいる蚊では感染することはありません。 ヤブ蚊は冬を越せないので、もし今年を乗り切れば、また来年は大丈夫なはずです。 ⑥海外には行かないほうがいいの? なるべく行かないほうがいいでしょうね。 日本では決まりはないですが、アメリカや諸外国では流行の危険のある45もの国や地域への渡航は控えるように言われています。 アルバ、バルバドス、ボリビア、ボネール、ブラジル、コロンビア、コスタリカ、キューバ、キュラソー島、ドミニカ国、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、仏領ギアナ、グアドループ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、マルティニーク、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、プエルトリコ、セント・マーティン島(仏領サン・マルタン及び蘭領シント・マールテン)、セントビンセント及びグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、米領バージン諸島、ベネズエラ、米領サモア、ミクロネシア連邦コスラエ州、マーシャル諸島、ニューカレドニア、サモア、フィジー、トンガ、カーボベルデ、フィジー、フィリピン、タイ、ベトナム(国際感染症研究所より抜粋) これくらいが妊婦さんがジカ熱にかかってしまった時にある質問かなと思います。また聞きたいことがあれば、お調べしてでもお答えしますのでまた問い合わせより質問してください。
ギランバレー症候群とは?
ジカ熱で怖いのは小頭症やギランバレー症候群と言われています。 小頭症は先程解説しましたので、ここではギランバレー症候群について書いてみます。 ギランバレー症候群とは・・・ 簡単に神経系が障害され、四肢に力が入らなくなる病気です。 稀に呼吸不全を起こし、一時的に気管切開や人工呼吸器を要する場合もある。 海外ではこれが元で死者もでています。 原因は色々あるのですが、主にウイルス性疾患にかかってしまって起こすことが多いです。 ジカ熱もジカウイルスというウイルスなのでそれにより発症したと考えられています。 ウイルス性なのでインフルエンザウイルスやおたふく風邪のムンプスウイルスなどでもかなり稀ですがかかる事があります。
最後に
ジカ熱は症状自体は軽くすみ、60~80%は症状も出ずに終わります。 しかし、稀にですが怖いこともあるので、このように取り上げられています。 まだまだ未知な所も多く、出来ることも限られているので、妊娠されている方もしくは妊娠を希望されている方は渡航を避けて頂いたほうが良いかと思います。 参考にしてみてください。
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