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※左がプロトピック0.1%、右がプロトピック0.03%小児用になります。

アトピー性皮膚炎の適応があるプロトピック軟膏(タクロリムス水和物)

使われている方も多いと思いますが、ステロイドより副作用が少ないとかリバウンドしないとか色々聞いたことあるかもしれません。

しかし、特徴やステロイドのとの違いについてはあまり理解されていない場合も多いので、今回プロトピックがどういいのかと言う事を書いてみたいと思います。
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プロトピック軟膏の副作用は?

プロトピックの副作用で多いのは、

疼痛(36.5%)

熱感(16.3%)

毛のう炎(8.4%)

そう痒(7.9%)

などが主な副作用になります(数値は添付文書より抜粋)

※毛のう(毛穴を包んでいる所を毛のうと言います。)炎とは・・・プロトピックで免疫が低下するので、菌に感染して毛のうを炎症させてしまうこと。吹き出物のような湿疹が出来る事が主になります。


しかし、疼痛や熱感などの副作用は出ることが多いのですが、使用し慣れてくると減るのが殆どになります。

大体目安は1週間程度で治まることが多いです。

その為、1週間は最低続けて欲しいです。


しかし、極稀にですが、アトピーの湿疹ではなく、薬剤性の湿疹が出てしまう方もいらっしゃいます。

そういう方は使用を中止しすぐに医療機関に受診してください。


副作用は少ない薬だと思います。

最初だけは我慢が必要ですが、それ以後は良くなるかなと思います。

次はプロトピックの特徴について書いてみたいと思います。

プロトピックの特徴は?

プロトピックはアトピーの方が使用されているので、炎症を抑える為の塗り薬というのはご存知だと思います。

そこで、ここではプロトピックの特徴についてまとめてみたいと思います。


特徴としては・・・

炎症を抑え、酒さ顔も抑えやすくします。

痒みにも効果があります。

正常な皮膚からは吸収されません。

目の周りにでも使用できます。

安全性が高く、長期に使用出来る。

皮の薄い所にも使えるので使用しやすい。

分子量が大きいので正常な皮膚には吸収されない

先程も書きましたが、塗った直後は刺激感が出ることがあり、1週間位で落ち着くことが多いです。しかし、2週間塗っても刺激感が持続したり、効果が出ていない場合は再度受診してください。


これだけ書いてみましたが、大分期待値が高い薬剤と言えると思います。

次はプロトピックでの治療について書いてみたいと思います。

プロトピックでの治療について

先程、プロトピックでの特徴について書いてみました。

副作用も少なく使いやすい薬なのですが、どのように治療に反映させていくのかという事が抜けていますので、ここから書いてみたいと思います。


①顔や首のアトピーには第一選択で使用します。

顔や首などはステロイド吸収もいいので、あまり強力なステロイドも使いにくいです。

その為に、プロトピックを使用すると綺麗になっていくことが多いです。


最近では、ヒルドイドローションとの用時混合して頂くと、保湿も加わり治療効果が上がると言われています。

※プロトピックは性質上、使用前に混合しておくことが出来ません。(プロトピックの分子が壊れてしまうため。)

軟膏とローションを混ぜる事で延びも加えられ使用しやすくなると思います。


②長期的な使用も可能で副作用も少なく安全性も高い。

皮膚のターンオーバーは最低3ヶ月かかると言われています。

その為、どうしても長い付き合いになってくるので、特に顔には使いやすい薬になると思います。


③アトピーに伴う頸部色素沈着の方に使用出来る。

何故、色素が薄くなるのかはまだ解明されていませんが、実際に治療の上で起こっています。

その為、酒さ顔やもっと濃い赤色の様な色素を薄くしていくのを期待して使用していく場合もあります。


治療についてはこの様な効果を期待して使用される場合が多いです。

何回も書いていますが、副作用が少ないというのが大きなメリットで、ステロイドではある副作用もないので、使いやすいかなと思います。

プロトピックとステロイド外用剤の違いについて

よくアトピーの治療で見かけるステロイド外用剤。

そして、プロトピックとの比較もよくされていますが、プロトピックとステロイドではちょっと違うので、ここではその違いについて書いてみたいとも思います。


まず、ステロイドの外用剤から・・・

局所のアレルギー反応を抑えてくれる薬になります。

これはプロトピックにも言えることなのですが、反応を抑える事で赤みなど抑えやすくします。

しかし、炎症を抑える作用だけで言えばプロトピックよりステロイドの方が使用しやすいです。

こうしてみるとステロイド外用剤の方が使いやすい気もするのですが、ステロイド外用剤にだけ起こりやすい副作用もあります。

皮膚の萎縮や毛細血管の拡張などはプロトピックでは起こりにくいです。

皮膚の萎縮や毛細血管の拡張などが起こるとどうなるのかというと皮膚が薄くなりバリア機能が低下してしまいます。保護作用が弱くなってしまいます。


あとは、ステロイドは分子量が小さいので、正常な皮膚にでも入っていってしまいます。

皮膚の異常があってもなくても入っていってしまいますので、セラミドを低下させると言われています。

その結果、水分量が低下してしまい、乾燥しやすくなると言われています。


次にプロトピック軟膏なのですが・・・

プロトピックも免疫を抑えてアトピーの痒みや炎症に効きやすくします。

分子量も大きく、正常な皮膚にしか入っていかないので、使いやすいと思います。

薬を使用中止した時の再燃もステロイドよりも少ないと言われています。

後は、乾燥もしにくいです。


こうして書くとプロトピックばかりいい面が目立ちますが、プロトピックにも欠点はあります。

まず、ステロイドと違いジュクジュクしている所には使用出来ません。

こういう場合はステロイドでジュクジュクを抑えてから使用する形になります。

ステロイドより即効性が薄く、強さもそこまで高くないです。

このような違いがプロトピックとステロイドであります。

最後に

今回プロトピックとステロイドの違いや特徴について色々書いてみました。

ただ、違いというか個人的な見解で申し訳ないのですが、

ステロイドで治らなかった皮膚炎がプロトピック使用で見違えるくらい綺麗になったという人も知っていますし、逆にプロトピックが肌に合わずに、ステロイドを徐々に弱くしていき脱ステロイドで綺麗になった方も見てきています。

私の思う所は、両方一長一短だなという事です。

後は・・・

ドクターの手腕による所が大きいかなと思います。

漫然とステロイドを使用するだけでなく、プロトピックなり、脱ステなり色々考えてやってみるドクターもいれば、毎回同じステロイドを漫然と出すドクターもいます。

ちゃんとわからない事や治療経過をきちんと話してくれるドクターに診てもらうのが大事と思います。


患者さんに今日は2時間待ったわ~などと聞くことはよくあります。

しかし、皮膚科は本当に真剣な所だと待ち時間も物凄く長くなることが多いです。(理由は色々あるのですが、問診から検査から色々していると1人に30分以上かかることもザラです。)

裏を返せば、それだけ1人1人を丁寧に診察していると思って頂けるとありがたいです。


私は薬剤師なので、時間がかかることはそれだけ丁寧に診てくれているんですよ~なんてお話させて頂くと、納得されることが多いです。

結果的に、そこのドクターは人気になっていくので、待ち時間は長くなっていくんですけどね。


皮膚の治療に大事なことは、私は薬よりも自分に合うドクターを見つけられるかだと思っています。(もちろん薬も大事ですよ。)

薬剤師のくせにこんなこと書くのはどうかと思いましたが、書かせて頂きました。

参考にしてみてください。
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