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溶連菌感染症は子供に多い病気ですが、大人がかからない訳ではありません。 大人の溶連菌で多いのは、子供からもらってしまったという事が殆どです。 しかし、大人が溶連菌にかかることは少ないのですが、かかった時どうしたらいいか解らなくなることも多いです。 そこで今回は大人の溶連菌について症状や薬の事、何科を受診したらいいのかなど、色々疑問について書いてみたいと思います。
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目次
大人の溶連菌の症状はどんな症状?
大人の溶連菌の症状なのですが、子供の溶連菌の症状と同じになります。 よくある症状は ・高い発熱 ・頭痛 ・喉の痛み ・飲み込む時の痛み ・腹痛 などの症状が出やすいです。 これが所見の症状なのですが、怖い症状としましては ・リウマチ熱 ・溶連菌糸球体腎炎 などの原因にもなると言われています。 ※最近では大分リウマチ熱なども減っていますが起こすと大変なので治療しておいたほうが良いと思います。 溶連菌は細菌によるものなのですが、 大人の場合、喉の痛みを訴えて受診された時の1割程度です。 殆どがウイルス性の咽頭炎になります。 ウイルス性の咽頭炎の場合、治療薬は無いので自然治癒を待つ事になります。 ウイルス性の咽頭炎でも高い発熱や喉の強い痛みなど出ることがあります。 それは検査でしかわかりませんので、受診するようにしてください。 逆にこのような症状があるとしたら溶連菌ではないと思われる症状もありますので、よかったら参考にしてみてください。 ・鼻水 ・声がれ ・咳 ・下痢 これらの症状は溶連菌だとなりにくい症状になります。 しかし治療の上で、抗生物質を服用して下痢になることがあります。 あと溶連菌ではなくウイルス性だと下痢になったりすることもあります。 薬に関しては後ほど書かせて頂きます。溶連菌の感染経路は?どこからもらうの?
溶連菌の感染経路は主に飛沫感染(唾液、鼻水など)です。 私見で申し訳ないのですが、ほとんどが親子間の感染のイメージがあります。 しかし、溶連菌は元から人の体内に存在しています。 それが、免疫の低下などから悪さをするのが相まって感染する場合もあります。 子供の溶連菌は何度かかっても心配することはないです。 しかし、大人の溶連菌は重篤化することが稀にあります。(熱は微熱程度の事がありますが、喉やイチゴ舌など大人の方がひどくなる事もあります。) 腎炎も大人の方が重症化しやすいです。(子供の場合は予後良好の場合が圧倒的に多いです。) 潜伏期間は2日~5日間ほどになります。
溶連菌感染での薬での治療について
溶連菌感染症では、抗生物質を10日間服用することが基本となっています。 薬は ペニシリン系(サワシリン、ワイドシリンなど) または セフェム系(フロモックス、メイアクト、セフゾン、トミロンなど) を10日間服用する場合が殆どです。 10日間服用する理由としては、 ・リウマチ熱の予防(殆ど大人は発症しません。大人は腎炎の方が深刻です。) ・腎炎の予防 ・他の細菌による合併症の予防(副鼻腔炎、扁桃周囲膿瘍など) これらの理由により10日間服用しておいた方が無難です。 もし抗生物質をのまなかったらどうなる?と言う事を次に書いてみます。
溶連菌を発症して抗生物質を飲まなかったらどうなる?
溶連菌は実は人が普通に持っている菌です。
その為、抗生物質を服用しなくても自然治癒する場合もあります。
溶連菌の治療というか細菌関係全般なのですが、
細菌はcolonization,infectionの両方あり得ます。
colonizationは数が少なくただいるだけで、感染症の原因になっていない状態です。
infectionが感染症の起炎菌である状態です。
溶連菌の場合、まれにですが咽頭部からの粘液を用いた溶連菌迅速検査ではinfectionでなくてcolonizationでも陽性になってしまうことがあります。
この場合治療してしまうのは仕方ないと思います。
しかし、溶連菌は基本的にcolonizationなので、(人に普通にいるので当然ですが・・・)その場合だと治療する必要自体ありません。
infectionになった時だけ治療していけば問題ないので、必ずしも抗生物質が必要と言うわけでもないです。
ただ、infectionになった時に抗生物質を服用しないのは、症状が長引いてしまい、仕事などの影響も出てしまうので、その場合はしっかり服用しましょう。
溶連菌かも?と思った時何科を受診したらいい?
喉が痛いけど、何科を受診したらわからない時は 耳鼻咽喉科を受診してください 近くに無ければ内科でも可能です。 一応、耳鼻咽喉科の方が専門になります。 ただ、検査キッドくらいであれば、小児科でも持っていますので、小児科でも検査してくれると思います。
最後に
今回、大人の溶連菌について書いてみました。 大人の方は無理しがちなので、中々受診されないことも多いです。 しかし、もの凄い喉の痛みや、舌がイチゴみたいになるようなら受診してみてください。 溶連菌は人は元から保有していますので、死ぬことはないです。 ですが、ひどいと生活に支障をきたすので、しっかり治しておきましょう。
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