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妊婦さんは精神的に不安定になりやすい状況です。

今まで薬剤師として色々な妊婦さんを見てきました。

特にこのような精神安定剤のような薬は「身体に毒なんじゃないの?」と思われている方も多く、妊娠するには止めないといけないとか、妊娠したから止めないといけないとか思っている方が多いのも事実です。

しかし、必要な為に服用していた薬なのに、それを急に中断して、精神状態が安定しないという方も見てきました。

今回、そういった心配をされている方に見て頂けるように、薬に考え方について色々書いてみたいと思います。

薬剤師なので薬の事しか書けなくて、心の事など書けませんがお許し下さい。
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妊婦の精神疾患に対する基本的な考え方は?

妊娠中に考えられる精神疾患としては、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、パニック障害などがあります。

妊娠したり、妊娠を考えたりした時にこれらの薬を絶対に止めないといけないと思っている方がかなり多いです。


実際の話をしますと、胎児への危険性が明らかにされている薬はそこまでありません。


精神疾患の薬は生死にかかわることが少ないため、簡単に断薬をすすめられることも多いです。

しかし、急な断薬により、悪化し妊娠生活もままならない事もあります。

これでは、せっかく治療しているのに意味をなさなくなってしまいます。


不要な薬剤を使用しないのは当たり前ですが、必要なものまで止めてしまわないようにしないといけません。


あと、妊娠を希望するなら何ヶ月も前から断薬してくださいと指示されるケースもあると思いますが、実際には胎児への影響は妊娠中に投与した薬剤のみ考える事でかまいません。


これらの事から、このような精神疾患の薬は絶対に止めないといけないと言う訳ではないという事を知っておいて下さい。

妊娠中に飲む事のできる精神の薬は何?

先に逆なのですが、妊娠中に注意したほうがいい精神の薬について書いてみたいと思います。

ウィンタミン、コントミン(クロルプロマジン)、デパス(エチゾラム)、メレリル(チオリダジン)、レキソタン(ブロマゼパム)、コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)、レンドルミン(ブロチゾラム)、ワイパックス(ロラゼパム)、セルシン、ホリゾン(ジアゼパム)、デプロメール(フルボキサミン)、パキシル(パロキセチン)、トリプタノール(アミトリプチリン)、リーゼ(クロチアゼパム)、アモキサン(アモキサピン)、ルジオミール(マプロチリン)、リーマス(炭酸リチウム)、ハルシオン(トリアゾラム)、ユーロジン(エスタゾラム)、ドラール(クアゼパム)、ワイパックス(ロラゼパム)、ネルボン、ベンザリン(ニトラゼパム)、サイレース、ロヒプノール(フルニトラゼパム)、メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)、セレナール(オキサゾラム)、エリスパン(フルジアゼパム)、コレミナール(フルタゾラム)、セパゾン(クロキサゾラム)など


これらの薬剤は注意したほうがいいと言われています。

ただ、実際には使用していたからといって必ず催奇形性が起こるという訳ではありません。

データでは絶対過敏時期に服用しても健常児を出産することが殆どです。



アモバン(ゾピクロン)、マイスリー(ゾルピデム)、エビリファイ(アリピプラゾール)、ルジオミール(マプロチリン)、デプロメール、ドグマチール(スルピリド)、ルボックス(フルボキサミン)、トレドミン(ミルナシプラン)、ジプレキサ(オランザピン)、セロクエル(クエチアピン)、ルーラン(ペロスピロン)、リスパダール(リスペリドン)、アーテン(トリヘキシフェニジル)、アキネトン(ビペリデン)など

これらは比較的使いやすいと言われています。


使いやすいと言っても、薬には変わりありませんので、投与しなくて済むならしないほうがいいです。


ただドクターもこれらの事は知っているはずですので、調子を見つつ考えてくれると思いますので、無理せずにドクターを信用してしっかり治療してほしいと思います。

妊婦の一般的な奇形児の確率の話や薬を投与したときの確率の話

一般的な話になるのですが、自然に奇形児が出生する確率は1%と言われています。

すなわち100人に1人は奇形児を出産する可能性があると考えられており、これはどんな形でも起こりえます。


そして、出生後に精神発育の遅れなどで明らかになる異常が1~2%、合わせて2~3%程度の自然発生があるものと考えられています。

つまり、50人に1人程度は特に原因がある訳でもなく、障害のある子供が生まれてしまう可能性があると言われています。

これは薬を妊娠中に服用したとか、妊娠中に変な事をしたとか全然関係なく、誰にでも起こりうる事です。

原因がある訳ではないです。


実は、「催奇形性の報告がある」ため「妊婦へは投与しないこと」と記載されている薬のほとんどは、この奇形発生率を1~2%程度上昇させるに過ぎないものなのです。(例外もありますが、殆どはこれにあてはまります。)


しかし、簡単に1~2%と書いてあるように見えるかもしれませんが、それを大きいと捉える方がいるのも事実です。


それで、治療せずに悪化して、体調を崩してしまう方もいらっしゃいます。


悪化すると赤ちゃんの体調まで崩す原因にもなるので、個人的には治療して欲しいと思っています。



逆の事を言えば、薬を投与したとしても95%以上は健常児を出産できます。

あまり確率論で書くのはいけないかなと思いますが、数値化しないとわかりづらいと思いますので、あえて書かせて頂きました。

最後に

今回は妊婦さんの精神の事について書いてみました。

正直な所、私は男性なのでわかりたくてもわかれない事の方が多いです。


ただ薬の不安だけでも取り除けないかなと思い今回記事にさせて頂きました。

やっぱり少しでも何とか出来ないかなと薬剤師として思います。


薬の事でよければ、また何か相談してみてください。

参考にしてみてください。

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