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※画像はネキシウム20mgになります

ネキシウム(エソメプラゾール)は胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプインヒビター:PPIとも言います。)として最近処方が増えてきています。

逆流性食道炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍やピロリ菌の除菌など様々な時に処方されることが多いです。

処方されることが多いということは疑問も出て来るかなとも思いますので、副作用や他の薬などとの違い等色々疑問も出て来ると思います。

今回は副作用の事や他のお薬との違い、他の質問を頂いたことのある質問について色々書いてみたいと思います。
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ネキシウムの副作用について

ネキシウムは胃酸分泌抑制薬としてかなり処方される機会も増えています。

その為に副作用も気になる方が多いと思います。

ここでは副作用について書いてみたいと思います。


ピロリ菌除菌の為の時との副作用発現率は違うのですが、逆流性食道炎時などの使用時で多いのは、

下痢が多いです。

他には肝臓の数値やCPKの数値上昇などあります。

CPKの上昇とは・・・心筋梗塞や心筋炎など心疾患の危険があると高くなります。

他には

発疹、皮膚炎、そう痒症、蕁麻疹、腹痛、下痢、嘔吐、便秘、口内炎、カンジダ症、口渇、頭痛、錯感覚、傾眠、浮動性めまい、CK(CPK)上昇、回転性めまい、女性化乳房、味覚障害、不眠症、うつ病、脱毛症、関節痛、筋痛、霧視、倦怠感、多汗症、筋力低下、低マグネシウム血症、末梢性浮腫 など起こることがあると言われています。




ピロリ菌除菌の為に飲む場合の副作用は、他にアモキシシリンやクラリスロマイシンと併用します。

その時の副作用は、

下痢・軟便

味覚異常

これら2つが圧倒的に多いですが、抗生物質を投与しているので、抗生物質で出ている可能性も多いと思います。


他には

発疹、口内炎、腹痛、食道炎、腹部膨満感、便秘、舌炎、悪心、口渇、十二指腸炎、頭痛、しびれ感、めまい、睡眠障害、肝機能異常、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇 など出る可能性があると言われています。



重大な副作用で言えば、

アナフィラキシーショック

汎血球減少症

無顆粒球症

血小板減少症

劇症肝炎

肝機能異常

黄疸

肝不全

急性肝不全

肝障害

中毒性表皮壊死融解症(TEN)

皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)

間質性肺疾患

尿細管間質性腎症

横紋筋融解症

低Na血症

錯乱症状

これらの副作用が頻度不明であがっていますが、これらはドクターが報告であげている副作用になります。

その為、副作用が出る可能性はあると思いますので、何か違和感があればすぐに相談するようにしてください。

ネキシウムとパリエットなどの他のPPIとの違いは何?

ネキシウムとパリエットやタケプロンなどのプロトンポンプインヒビター(PPI)との違いなのですが、(以下PPIで書かせて頂きます。)

効果の面で言えば、ネキシウム、パリエット、タケプロンなどそこまで大差がないのですが、日本人に合っている合っていないの差があります。



ここからは、かなり専門的な話になりますので、興味のない方は飛ばしてもらって構いません。

多分眠くなりそうな話になりますので・・・


まず、薬は代謝されるのに酵素が必要です。

このPPIはCYP2C19という酵素により代謝されます。


そして、日本人の3割はこのCYP2C19に対して、代謝が早いと言われています。

代謝が早いという事は効きづらいという事が言えるのです。


歴史を振り返ると、日本では、オメプラール⇒タケプロンの順に発売されました。

そして、このオメプラール、タケプロンはこの代謝酵素の影響を受けるので、3割の日本人には効きづらいという特徴がありました。


そこで発売されたのが、パリエットになります。

パリエットはこのCYP2C19に影響されにくい薬剤として発売され、効き辛かった日本人にも投与しやすくなりました。

仕組みは、パリエットは酵素を介さず代謝する(非酵素的代謝)とCYP3A4というものだったのですが、この非酵素的代謝で産生されたものがCYP2C19に影響を受けるといわれていました。


その為、オメプラールやタケプロンより効きやすくはなったのですが、それでもまだ効き辛い日本人がいたのです。


そこで更に研究され発売されたのがネキシウムになります。

どういう研究かと言いますと、こういう化学物質は光学異性体という事が存在しています。

高校の化学とかでやっているかもしれませんが、R体、S体などで表示されています。

そして、ネキシウムではこのCYP2C19に影響を受けるのは主にR体という事を突き止めて、オメプラールのS体のみで作成された薬がネキシウムになっています。


その為、ネキシウムは多くの日本人に適したPPIであると言われています。


このような違いがあり、簡単に結論だけ書きますと、


ネキシウムは日本人の体質にあっているPPIであるという事です。

これについてどういう利点があるのかを次にピロリ菌の除菌について書いてみます。

ピロリ菌の除菌とPPIとの関連は?

ピロリ菌の除菌にはPPIとアモキシシリン、クラリスロマイシンの3種併用で行われる事が多いです。

基本的にPPIでの除菌成功率は7割~8割と言われていました。


これは、先ほどの話になるのですが、日本人の3割がPPIに対して効き辛いという事を書かせて頂きました。

それを改良したのがネキシウムだという事も書かせて頂きました。


その為、最近では過去のPPI(タケプロンやオメプラール)からネキシウムとアモキシシリン、クラリスロマイシンでピロリの除菌にあたる医療機関も増えています。

その結果、文献などはないのですが、メーカーなどの情報によると多少除菌率が上がっていると言われています。

今後、ネキシウムでのピロリ除菌はもっと広がっていくのではないでしょうか。

ネキシウムの疑問について

質問を頂いたことのあるネキシウムへの疑問について簡単に書いてみたいと思います。


Q:ネキシウムは脱カプセルはしていいの?

A:特に問題はないみたいです。日本ではないのですが海外では脱カプセル服用の臨床結果があるみたいで、変化はないみたいです。

ただ、酸に不安定なのと日本では脱カプセルの適応がないため、服用できる方はそのままカプセルのまま服用される事をオススメします。

嚥下困難の方など特殊な場合はドクターの判断でされることはあると思います。


Q:ネキシウムとお酒との併用はいいの?

A:特に影響は受けにくいですが、たしなむ程度にしておいた方がいいです。



Q:ネキシウムは二日酔いに効くの?

A:当然適応外ですが、PPI自体二日酔いに効くと言われています。



Q:ネキシウムを飲み忘れたらどうする?

A:気づいた時に服用してください。

例えば、毎朝服用していて、夜に服用忘れに気づいたとき夜に服用してください。

次の日は昼に、次の次の日は朝にという形で戻してもらうといいと思います。



Q:ネキシウムとワーファリンの飲み合わせはどうなの?

A:止めておいたほうがいいです。

先ほども書きました、両方の薬剤ともにCYP2C19で代謝されますので、ワーファリンの代謝を遅らせる事があり、効果の変化が出てくる可能性があります。



Q:ネキシウムとブスコパンの飲み合わせはどうなの?

A:特に問題はありません。相互作用も特に問題はなさそうです。



Q:ネキシウムとロキソニンの飲み合わせはどうなの?

A:ネキシウムの20mgはNsaidsにおける胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発防止の為の投与は認められています。



Q:ネキシウムとボルタレンの飲み合わせはどうなの?

A:ネキシウムの20mgはNsaidsにおける胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発防止の為の投与は認められています。



Q:ネキシウムとアレグラやザイザルなどのアレルギー剤との飲み合わせは?

A:特に問題はありません。



Q:ネキシウムとガスターやザンタックなどのH2ブロッカーとの飲み合わせは?

A:ドクターと要相談です。作用が似ているので、殆ど処方する事はないとおもいますが、何か理由があるのであれば可能性はあるかもしれません。


以上になります。

他に相談内容がございましたら、また問い合わせから問い合わせてみてください。

出来るだけ回答させて頂きますのでよろしくお願い致します。

最後に

今回はネキシウムについて色々書いてみました。

出来るだけ詳しく書いたつもりですが、まだまだ穴はあると思います。

ただ、ネキシウムは逆流性食道炎やピロリ菌の除菌になくてはならない存在になってきています。

今後も使用されていくような薬になると思いますので、参考にしてみてください。
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