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※左がベピオゲル、右が患者様に配布する資料になります。


ニキビ治療薬で日本で始めての成分である過酸化ベンゾイルを配合したベピオゲル

しかし、まだ発売して1年経つか経たないかくらいなのでわからない事も多いです。

そこで今回はベピオゲルの副作用や使用方法、化粧水の事、効果、乳液などなど色々疑問が集まってきていますのでその事について解説していきたいと思います。
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ベピオゲルの副作用はどういう症状が出る?

ベピオゲルは先ほども書きましたが、日本で発売されてまだ1年経っていません。

一応副作用の報告は添付文書などにも記載されていますが、他の副作用も多少あるみたいです。

そこで、ここでは副作用について書いてみたいと思います。


まず、主な副作用なのですが

・皮膚剥脱(鱗屑*)(18.6%)

・適用部位刺激感(14.0%)

・適用部位紅斑(13.8%)

・適用部位乾燥(7.4%)

となっています。(添付文書から抜粋)



※燐屑(りんせつ)とは?

簡単に書きますと粉が噴いたりする感じです。角質層が表皮からはがれて脱落する事をさします。

原因は乾燥して、表皮の吸着力が下がるためと言われています。



あとの副作用はヒリヒリ感、赤くなる、乾燥といった所になります。

どうしてもこの薬の性質上出易い副作用かと思います。


この副作用は殆どの方が出るので、1ヶ月くらいすると落ち着くと言われています。

その為、軽微の場合はそのまま様子見ていただき、明らかに変と思ったときは相談してください。


他の副作用としましては、

そう痒、接触性皮膚炎、皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、間擦疹、乾皮症、脂腺機能亢進、腫脹、ピリピリ感、灼熱感、口角炎、眼瞼炎などとなっています。(添付文書より)

どれも皮膚薬の副作用としては書かれていそうなものばかりになります。



そして、他の方から聞いたことある副作用としましては、

肌が白くなる事もあるみたいです。

ベピオゲルは美白作用はありません。

ただ、皮膚の剥がれる過程で珍しいのですが、起こる事があるみたいです。(これはメーカーに報告しました。)


あとは、逆に湿疹とかがひどくなる事。

これはアレルギーの可能性があるので、中止し、もらったドクターに相談してください。


これらの事はベピオゲル使用前に読んでおいて知っておいて下さい。

次はそれらのことを踏まえた上で使用法を書かせて頂きます。

ベピオゲルの使用法は?

ベピオゲルは夜、寝る前に人差し指の第一関節まで出してもらい(約0.5g)、それを顔全体に塗る形で使用して頂きます。(時間がなければ朝とかでも大丈夫です。)

多分、お風呂上りとかに行う方が多いと思いますので、使用される場合は水分をしっかり拭き取ってから行うようにしてください。


※薬が髪の毛や衣服に付かないようにしてください。脱色します。(原因は後ほど書かせて頂きます。)

顔全体に塗る場合は、左額、右額、左頬、右頬、鼻、あごの6点に置き、全体に広げるように塗ってください。


とここまでは、大体どこの薬局でも説明するのかなと思います。

配布する紙にも記載されている事なので知っていると思います。



ここからは、そこから一歩踏み込んだ使用法について書いてみたいと思います。



まず、使用すると皮膚の剥層が起こるのと乾燥などが起こると副作用のところで書かせて頂きました。

その為、化粧水や乳液、他の薬(抗菌薬)などとの事や皮膚科によっては飲み薬の抗生物質も出す所もあると思います。

それらの事について触れてみたいと思います。


よく頂く質問なのですが、

化粧水や乳液は使用していいのですか?という質問ですが、

使用はOKです。

乾燥を和らげるためにも使用してください。


順番は化粧水⇒乳液⇒ベピオゲルの順で大丈夫です。


化粧(ファンデーション)や日焼け止めはどうなの?という質問なのですが、

これもしてもらって大丈夫です。

順番はベピオゲル⇒化粧(ファンデーションなどもOKです。)・日焼け止めの順で大丈夫です。


他の抗菌薬やヒルドイドなどの保湿剤は?

使用はしてもらって大丈夫です。

順番も特に決めなくて大丈夫です。

個人的には

ベピオゲル⇒ダラシン(クリンダマイシン)やアクアチム(ナジフロキサシン)などの抗菌剤⇒ヒルドイドなどの保湿剤

又は

ヒルドイド⇒ベピオゲル⇒ダラシン(クリンダマイシン)やアクアチム(ナジフロキサシン)などの抗菌剤

の順がいいのかなと思います。


内服薬の併用は?

ミノマイシン(ミノサイクリン)ルリッド(ロキシスロマイシン)など一緒に処方される場合があると思いますが抗菌作用があがるのでよりいい効果が得れるかなと思います。



総合的にまとめますと

化粧水⇒乳液⇒ベピオゲル⇒ダラシン(クリンダマイシン)やアクアチム(ナジフロキサシン)などの抗菌剤⇒ヒルドイド⇒化粧(ファンデーションなどもOK)・日焼け止め

又は

化粧水⇒乳液⇒ヒルドイド⇒ベピオゲル⇒ダラシン(クリンダマイシン)やアクアチム(ナジフロキサシン)などの抗菌剤⇒化粧(ファンデーションなどもOK)・日焼け止め


これに内服薬が出ているなら足して頂く。


このような使用法でいいと思います。


あと、他に頂いた質問で、朝に使用したらダメなの?という質問を頂いた事があると思います。

朝に使用しても大丈夫です。

ただ、ベピオゲルの作用に皮膚の剥層があり、皮膚が薄くなってしまい、日光の刺激に耐えにくくなります。

その為に長時間の日光に当たるのは良くないと言われています。

薬がどうこうの話ではなく、皮膚の剥層による問題になります。


質問が多かった使用法に関してはこれくらいです。

他にあるようでしたら、また追記させて頂きます。


※上記で書かせて頂いた、髪や衣服に付くと脱色すると言う事の説明なのですが、このベピオゲルの作用は酸化作用という作用になっています。

これは、メラニンを含むものを白くする作用があると言われています。

昔、髪の毛を脱色するのにオキシドールを頭に使用したことある方もいると思います。(10代の方はご両親に聞いてみてください。)

その作用と同様な作用により白く脱色されてしまいます。


次はベピオゲルの効果などについて書いてみたいと思います。

ベピオゲルの効果は?

まず、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)の効果なのですが、

①殺菌作用

②皮膚の剥層作用

③乾燥作用

これら3点の効果からニキビに効く薬になっています。


①殺菌作用なのですが、

アクネ菌という菌の名前は聞いた事のある方が殆どだと思います。

そして、このアクネ菌というのがニキビの原因菌であるというのも知っていると思います。

このアクネ菌というのが厄介で、人の皮脂分をエサにしてどんどん大きくなっていくんです。


そこで、この原因菌であるアクネ菌を殺菌してあげたらどうなの?という事で今までは抗菌薬(抗生物質)を使用していたのです。

抗生物質は、細菌の細胞を壊したりして死滅させるものなのですが、細菌もアホではないので、この細胞自体を壊されないように変化させるんです。

これが抗生物質の耐性と言われるものです。(抗生物質は使いすぎると効かなくなるよって聞いた事あるかも知れませんがこれが理由です。)



そこでこのベピオゲルが新薬として登場した訳です。

このベピオゲルの成分である「過酸化ベンゾイル」は酸化作用(理科とかで聞いた事あると思いますが酸素を与えるんです。)によってアクネ菌を死滅させるのです。

アクネ菌は嫌気性菌という菌の一種で酸素が大嫌いです。酸素に触れると死んでしまいます。


その作用を利用してアクネ菌をやっつけています。



②皮膚の剥層作用(ピーリング作用)


過酸化ベンゾイルはその酸化作用に基づき、皮膚をはがしやすくする作用があります。

ニキビの肌というのは、古い角質をはがしにくくさせています。


そこで、このベピオゲルの作用により古い角質をはがし、新しい肌へのターンオーバーを促す事を担っています。

肌の生まれ変わりには2ヶ月はかかると言われています。

その為、徐々にしか改善は見られないでしょうが、じっくり時間をかけて使用してみてください。



③乾燥作用

上記にも書きましたが、アクネ菌は人の皮脂分をエサにしています。

過酸化ベンゾイルの乾燥作用により、その皮脂を精製しにくくすると言われています。

その為、皮脂が減り、結果的にアクネ菌を成長させにくくすると言われています。


以上3点が主な効果になります。


これでも中々治りづらい方には上記にも書きましたが、抗生物質の塗り薬(ダラシンやアクアチム)を併用したり、抗生物質(ミノマイシンやルリッド)を併用したり、あとはビタミンを摂取(B2、B6、Cなど)したり色々されると思います。

その点は特に問題はありませんので、皮膚科ドクターと相談の上、治療を進めていってください。

最後に

実は、諸外国ではこのベピオゲル(過酸化ベンゾイル)でのニキビ治療は一般的で、ドラッグストアなどでも売っています。

それも、日本で出されるよりも強いタイプの過酸化ベンゾイルが売られています。


何故、日本で今頃販売されるようになったかといいますと・・・

過酸化ベンゾイルの肌への負担が日本人の肌には難しいとされていた為です。

現に、弱めの過酸化ベンゾイルでも副作用がひどいという人もいます。


過酸化ベンゾイルの作用は「漂白」です。

肌への負担はあるとおもいます。


しかし、そういう薬ですが、実際に発売されてみて効果を実感されている方も多いです。

肌の悩みというのはかなり重要で、気にされている方も多いです。

実際に製薬会社の勉強会で聞いた話ですが、10代では悩みの第1位、ほかの年代でも軒並み上位に入っているくらい深刻な悩みです。

一番見える所になりますので当然といえば当然です。



その為、上手く使えればこれに越した事はないと思います。

その為に薬について上手く説明出来ないかと思い色々調べて、この様に記事にしてみました。

まだ足りない事もあると思います。

少しずつでも追記していければいいかと思います。

参考にしてみてください。
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