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皆様こんにちは

薬剤師こうです。


今回はグレープフルーツジュースと薬の相互作用や飲み合わせの間隔などについて書いてみようと思います。

よく血圧の薬など飲んでいる方だとグレープフルーツジュースは避けてくださいね!などと言われる場合があると思うのですが、厳密に言うと正解ではあるのですが、正解ではない部分もありますので、今回はそのあたりを中心に取り上げてみたいと思います。

グレープフルーツジュースと薬の相互作用について

薬局とかだとグレープフルーツジュースを飲むのを控えてほしいなど言われる場合があると思いますが、相互作用は薬によって異なるので、全部の薬がそうであるとは言いにくいです。


例えば・・・

ニソルジピン(バイミカード)はグレープフルーツジュースと服用した場合、水と服用した場合と比べて3~4倍の効果が出る可能性があります。

それに対して・・・

アムロジピン(アムロジン、ノルバスク)やジルチアゼム(ヘルベッサー)のなどはグレープフルーツジュースとの相互作用はほぼないと言われています。(無いわけではないので止めておいてくださいと言われる場合もあります。)


同じカルシウム拮抗剤と呼ばれる種類の中でもこれだけの差があると言われています。


そして、高脂血症治療薬であるHMG-CoA還元酵素阻害薬でもアトルバスタチン(リピトール)はシンバスタチン(リポバス)に比べるとグレープフルーツジュースの影響は受けにくいです。

フルバスタチン(ローコール)は大半がCYP2C9で代謝されますが、CYP3A4にも親和性があるのでグレープフルーツジュースの影響を受けるかも知れないですし、プラバスタチン(メバロチン)はCYP3A4で代謝されないので、グレプフルーツジュースとの相互作用はないと考えられています。


このように同じ系統の薬剤でも影響が変わってきますので、一概にグレープフルーツジュースがダメだとは言えないのです。


基本的には・・・

CYP3A4で代謝されて、かつバイオアベイラビリティ(生物学的利用率)が低い薬剤ほど効果が強く現れる可能性があります。


それと、そのCYP3A4には個人差があり、小腸でのCYP3A4活性が高い人ほど影響をうけやすいです。


そもそも、グレープフルーツジュースのどのような成分が相互作用を示すのかを次に書いてみたいと思います。

グレープフルーツジュースと薬の相互作用を示す成分や他の柑橘類について

なぜ、グレープフルーツジュースと血圧の薬や高脂血症の薬の飲み合わせがあまり良くないと言われるのかといいますと・・・

グレープフルーツジュースに含まれる


フラノクマリン


という成分がその血圧や高脂血症の代謝を促すCYP3A4という酵素を阻害してしまうためです。


このフラノクマリンなのですが、グレープフルーツの近縁種にも含まれていることも確認されていますので、近縁種を取られる際にも気をつけないといけません。

グレープフルーツはカンキツ類ミカン属ブンタン区に分類されます。

そのため同じブンタン区も属するザボン種のバンペイユ果汁も同じようにフラノクマリンを含むのでバンペイユも気をつけなければいけません。

他には土佐ブンタン、平戸ブンタンやスウィーティーハッサクなどもフラノクマリンを含有するので気をつけないといけません。



しかし、すべてのカンキツ類が食べられないという訳ではありません。


バレンシアオレンジレモンかぼす温州みかんにはフラノクマリンがほとんど含有されていませんので、これらは一緒に摂取していただいても問題ないと言われています。


あと、聞かれることの多い質問なのですが・・・

グレープフルーツジュースではなくグレープフルーツの果肉はどうなの?という質問も頂くことがあります。


グレープフルーツの果肉についてもフェロジピン(ムノバール)[※現在販売中止になっています。]やニフェジピン(アダラート)、ニソルジピン(バイミカード)の血中濃度を上昇させることが明らかになっていますので気をつけないといけません。


以上がグレープフルーツジュースの相互作用を示す成分や他のカンキツ類との相互作用になります。

最後に

今回はグレープフルーツジュースと薬との相互作用や他のカンキツ類との相互作用について書いてみました。

血圧の薬や高脂血症の薬は服用されている方がかなり多いので、服用しているとグレープフルーツが食べられないのか・・・と思われている方も多いと思います。


確かにグレープフルーツを食べなくても死にはしませんが、好きな人にとっては残念なことだと思います。

しかし、今回の記事で薬によっては多少摂取しても問題ない薬もあるということがわかったと思われますので、もしグレープフルーツジュースを飲みたいということであれば一度ドクターに相談してみてください。

薬の変更も考えて頂けると思います。


好きなものが食べられないのは苦痛だと思います。

一度相談してみてください。

参考になれば幸いです。
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