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皆様こんにちは 薬剤師こうです。 以前にカリウム値が上昇する原因となる症状や薬について書かせていただきました。 参考記事:カリウム値が上昇する原因となる症状は?どんな薬で起こるか解説 今回は低カリウム血症の原因の症状や薬、機序についてなど書いてみようと思いますので参考にしてみてください。
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低カリウム血症の原因となる症状は?
低カリウム血症の原因に成りうる症状は色々ありすぎるので、代表的なものだけ書かせて頂きます。 因みにカリウム値の基準値は3.5~5.0mEq/Lとなりますので、それ以下になりますと低カリウム血症を疑う事になります。 症状としましては・・・ ・飢餓(食生活) ・嘔吐 ・下痢 ・炎症性腸疾患 ・吸収不良症候群 ・原発性アルドステロン症 ・クッシング症候群 ・甲状腺機能亢進症 などが挙げられます。 これらの症状をすべて解説すると、とてつもなく長くなってしまうのでここでは疾患名だけ書かせて頂きます。
低カリウム血症になる可能性がある薬剤は?
カリウム値を下げてしまう薬剤は結構ありますので、種類と代表的な薬名だけ書かせて頂きます。 ・ループ利尿剤(ラシックス、ダイアート、ルプラック など) ・チアジド系利尿剤(フルイトラン、ナトリックス など) ・甘草(漢方薬などに入っています。) ・副腎皮質ステロイド(プレドニン、デカドロン など) ・インスリン(ヒューマログ、ランタス など) 他にもあるのですが、これらの薬剤が低カリウム血症を起こす可能性がある薬剤として言われています。 これらの薬剤が低カリウム血症を起こす可能性があることの理由について次に書いてみようと思います。
低カリウム血症を起こす可能性がある薬剤のその理由は?
ループ利尿剤は・・・ ヘンレ係蹄上行脚のNa+/K+/2Cl-共輸送体を阻害し、カリウムの再吸収を抑制することで低カリウム血症を引き起こす為です。 チアジド系利尿剤は・・・ 管腔側膜に存在するカリウムの再吸収を抑制することで低カリウム血症を引き起こします。 甘草は・・・ 含有するグリチルリチン酸が偽アルドステロン症を引き起こし、低カリウム血症を引き起こします。 ※偽アルドステロン症に関しては以前に記事にしていますので参考にしてみて下さい。 偽アルドステロン症とは?原因や症状、年齢、対応など詳しく解説 副腎皮質ステロイドは・・・ カリウム排泄を促進することがあるので低カリウム血症をひきおこします。 インスリンは・・・ カリウムを細胞内に移動させることがあり、その結果低カリウム血症を引き起こします。 このような作用により上記の薬剤で低カリウム血症が起こることがあります。 参考にしてみてください。
最後に
今回は低カリウム血症について色々書いてみました。 もの凄く短縮して書いていますので、もっと専門的に知りたい方は書籍などで調べて頂くことをオススメします。(ネットだと情報の可否の判断が難しいため。) ただ、もし薬剤性の低カリウム血症であれば、お近くの医療機関(病院でも薬局でも)で詳しく教えて頂けると思いますので、お薬を持っていって頂き聞いてみて下さい。 服用している薬の紙でも構いませんので、疑問に残っていることは聞いてみて下さい。 参考にしてみて下さい。
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