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※左から順にムコダイン500mg、ムコダイン250mg、ムコダインドライシロップ50%、カルボシステイン500mg「トーワ」です。 ムコダインは風邪の時などにかなり良く出る薬です。 その為、眠気や頭痛などの副作用を気にされる方が多いです。 しかし、ムコダインだと薬局でも副作用について詳しく教えてくれる所も少ないと思います。(全部の薬局がそうだとは言いませんが・・・) そこで今回はムコダインの副作用についてかなり詳しく書いてみたいと思います。 ちょっと怖い副作用も書いていますが、本当にめったにない事ですので、参考程度にとどめておいて下さい。
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ムコダインの副作用で眠気や頭痛はある?
風邪などの時にも良く見かけるムコダインですが、副作用に眠気や頭痛の記載はありません。 患者さんに思い当たるのはムコダインくらいしかないんだけど・・・と質問を頂いたことがあります。 結論になりますが、 眠気は出にくいです。 その為、運転などにも差し支えはないはずですので、服用してみてください。 あと、もう1つの頭痛についてですが、 ムコダインの副作用自体に頭痛というのは聞いたことないですが、ムコダインを服用したからではなく、その症状の過程によるものかと考えれます。 風邪でも何でもそうなのですが、鼻が詰まりがひどすぎると前頭葉あたりの頭痛が出ることがあります。 ムコダインは鼻に効く薬なので、鼻症状があれば処方されることが多いです。 その為、症状がひどくなり、鼻の詰まりから頭痛が出ていても、ムコダインを同時期に服用したからと考える可能性もあると思います。 本当に判断の難しい所ですが、今までの使用経験や文献などのお話で言わせて頂くと、ムコダインによる頭痛の可能性は低いかなと思います。 他の副作用については次に書かせて頂きます。
ムコダインの副作用はどのような副作用がある?
ムコダインの副作用なのですが、 ・食欲不振 ・下痢 ・腹痛 ・発疹 この4つが主な副作用になります。 その他には 嘔吐、腹部膨満感、口の渇き、紅斑、かゆみ、むくみ、呼吸困難、発熱などの副作用があると言われています。 私が患者さんからお聞きしたことのある副作用の殆どは発疹でした。 発疹は11042例中11例(0.10%):添付文書より 今までお渡ししたことのある人数を考えると数万人はいると思いますので、妥当な数字と思います。 その方たちにはムコダインを中止してもらったらすぐに良くなったので、やっぱり副作用だと実感しました。 他の食欲不振や下痢、腹痛などは今までお聞きしたことがないです。 しかし、上記のような食欲不振や下痢、腹痛などは軽微であれば副作用と感じずにそのまま服用を終えてしまう場合もあると思います。 自分自身で副作用ではなく、風邪の一貫かなと思ってしまえば、その時点で副作用ではなくなってしまいますので・・・ その為にお聞きしたことがないだけかも知れません。 しかし、上記の主なムコダインの副作用で書かれている以外では痒みは聞いたことがあります。 数例聞いたことあります。 服用した翌日くらいに連絡頂いて中止させて頂いた事も何度かあります。 あと、吐き気の副作用も聞いたことがあります。 この吐き気は1例だけ聞いたことありますが、何度か頑張って服用してくれて、その度に気持ち悪くなるからと言う事で相談して頂けました。 このようなちょっとした気になることでも構いませんので医師又は薬剤師に相談するようにしてください。 次の章では結構重い副作用について書いてみたいと思います。 次の章が一番言いたい事かもしれません。
ムコダインの副作用で重篤な副作用について
実はムコダインはかなり安全性が高いと言う事は何度も書いてきましたが、その反面かなり重篤な副作用もない訳ではないです。 あまり薬剤師からも聞くことがないと思いますので、ここで書いてみたいと思います。 重篤な副作用なのですが、 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群):スティーブンス・ジョンソン症候群と中毒性表皮壊死症(Lyell症候群):ライエル症候群という副作用が出た事があります。 主に抗生物質や解熱剤で多い重大な副作用なのですが、ムコダインでも出た事があります。 スティーブンス・ジョンソン症候群は1981年の発売以来66例 ライエル症候群は発売以来30例報告があります。 スティーブンス・ジョンソン症候群の重篤化がライエル症候群となります。 両方死者は出ていないみたいですが、後遺症が残った方が多少いるみたいです。 ムコダインは発売されて今年で35年になるのですが、その中で66例なので(予想ですが今までで数億~数十億の処方が出ているはずです。)、可能性的には0.0000・・・%の世界ですが、こういう副作用も出た事があるという事を知っておいて下さい。 (スティーブンス・ジョンソン症候群に関しては後日また記事にさせて頂きます。) しかし、どういったことがあったらスティーブンス・ジョンソン症候群なの?と思われると思いますので、初期症状だけ書いておきます。 ・38度くらいの発熱 ・発疹 ・紅斑 ・水泡 ・目の充血 ・口唇・口内のただれ など 発疹は全身に出るとは限らないので、一部でも出れば中止し医療機関に相談するようにしてください。
最後に
今回はムコダインの副作用について書いてみました。 ムコダインはどこの医療機関でも簡単に出る事がおおい薬です。 本当に年齢・性別を問わず出る事が多いです。 簡単に出るから、作用が軽微なのかな?と思われるかもしれませんが、あくまで薬です。 副作用のない薬はないです。 ただ、副作用ばかり怖がっていても、治療にはなりませんので、もし何かあれば相談するようにしてください。 早く相談を頂く事で殆どの事は解決できます。 上記のスティーブンス・ジョンソン症候群も対処さえしっかりすれば治らない事はないです。 ですので、何かあれば早めに相談するようにしてくださいね。 ムコダインの長期服用については下の記事に書いてみました。よかったら読んでみてください。 ムコダインの長期服用と副作用について子供の実体験と共に解説
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