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皆様こんにちは

薬剤師こうです。


今回は久しぶりに薬の事ではなく、疾患について書いてみようと思います。

最近、かなり増えてきて言われるようになってきた「妊娠糖尿病」について今回書いてみようと思います。

あまり聞き慣れない言葉かも知れませんが、妊婦さんにとって切実な問題ですので、今回の記事が参考になればと思い書いてみます。
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妊娠糖尿病とは?何が原因でなり、どれくらいの方がいるの?

妊娠糖尿病(GDM)は最近かなり増加傾向にあると言われています。

背景には2型糖尿病が日本人全般に増えてきている事が挙げられます。


現在では日本人の妊婦さんの約1割が妊娠糖尿病が疑われると言われています。


ここから、妊娠糖尿病の解説をしていきたいと思います。

妊娠糖尿病は妊娠によるホルモンの分泌の変化により妊娠していない時には見つからなかった糖代謝異常が見つかった状態を指します。


妊娠糖尿病の原因の1つとして言われているのは、

インスリン抵抗性の亢進があると言われています。

※インスリン抵抗性の亢進とは・・・

物凄く簡単に書きますと、インスリンという血糖値を下げるホルモンが妊娠前と妊娠後で同じ量が出ていたとしても血糖値が下がりにくくなることを言います。


ただ、妊娠後ではインスリンの量は多くなると言われていますが、その分泌が不十分な場合があり、血糖値を下げることが出来ず妊娠糖尿病になってしまうということになります。

次は妊娠糖尿病の診断について書いてみたいと思います。

妊娠糖尿病の診断について詳しく解説します

妊娠すると、産婦人科に受診されると思いますが、その時に随時血液検査を行います。


妊娠糖尿病の検査方法として、

75g経口ブドウ糖負荷試験というのを行います。


その結果で妊娠糖尿病かを判断します。

①空腹時血糖値≧92mg/dL

②1時間値≧180mg/dL

③2時間値≧153mg/dL


これらのどれかを満たした場合に妊娠糖尿病と診断されます。


その他に・・・

妊娠中の明らかな糖尿病や妊娠以前に糖尿病を患っている糖尿病合併妊娠などもあります。


こういった検査方法で妊娠糖尿病か否かを診断しています。

次は妊娠糖尿病にかかってしまうとどうなりやすいかを書いてみたいと思います。

妊娠糖尿病になると、将来どうなりやすくなるのか?

妊娠糖尿病になってしまうと、色々弊害が起きやすくなるのですが、ここではその事について書いてみたいと思います。


妊娠糖尿病になってしまうと・・・

①将来2型糖尿病を発症するリスクが高くなると言われています。

②妊娠糖尿病にかかっててしまった妊婦さんから産まれた子供は将来、生活習慣病のリスクが高くなると言われています。(糖尿病は遺伝すると言われる1つの理由です。)

※母親の胎内にいる間の環境が高血糖だと子供の糖代謝や脂質代謝に影響をおよぼすとも言われています。


こういったことが言われていますので、当然妊娠糖尿病にかかってしまったらしっかりした血糖コントロールをしていくことが重要になってきます。

次はどのような方が妊娠糖尿病になりやすいのか書いてみたいと思います。

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妊娠糖尿病になりやすいのはどのような人?

妊娠糖尿病にリスク因子として、

①肥満

②2型糖尿病の家族歴

③高齢出産

④多児妊娠

⑤多嚢胞性卵巣症候群

⑥妊娠糖尿病の既往歴

⑦巨大児分娩の既往歴 などが挙げられます。

特に1番の理由と言われているのが肥満になります。


しかし、肥満の方が全員そうなる訳ではなくて、問題はインスリンの分泌能にかかってきます。


これは個人差が激しいので全員が全員同じとは言えません。


痩せている人でも分泌能が低ければ、ちょっと太っただけでも妊娠糖尿病になることもあります。

これらの事が言えるために、日本の産婦人科では妊娠中はあまり太り過ぎないように言われることが多いと思います。


しかし、もし妊娠糖尿病にかかってしまっても悲観することはありません。

厳しい管理が必要になってきますが、しっかり管理して頂ければ問題も少ないので、しっかり管理していきましょう。


次はもし、妊娠糖尿病になってしまった時、どう対処していくのか書いてみたいと思います。

妊娠糖尿病にかかってしまったらどういう治療や食事療法をしていくの?

妊娠糖尿病の治療には

①空腹時血糖値70~100mg/dL

②食後2時間の血糖値≦120mg/dL

③HbA1c≦6.2%

④グリコアルブミン≦15.8%

これら4項目を維持していく治療法になります。

最初に食事療法と運動療法でコントロールしていく形になります。


ここから、妊娠中の食事療法の基本概念になるのですが・・・

母体の維持と胎児の発育に必要なエネルギーの確保と食後に高血糖にさせず、空腹時にケトン体を増やさせないという条件が必要になります。

正直、これは個人レベルでは中々難しいことになりますので、ドクターや栄養士さん、看護師さんなどと一緒にしっかり取り組んでいく必要があります。


体格、体重などから摂取カロリーを計算し、その方にあった方法を見つけていかないといけません。(個人差がかなり大きいのでしっかり牽引してもらって下さい。)


食事での治療(食事療法)では、1日に5、6回に分割して食事を行うことで血糖コントロールを取り組みやすくし、妊娠中なので過度な運動は避けますが、運動も週に2~3回取り入れていく場合もあります。


それでも血糖値のコントロールが出来ない場合は、インスリン治療を行います。

インスリン製剤はは胎盤を通過しないので、安全に使用できると言われています。


このように段階を踏んで治療していくことになります。

先程も書きましたが、一人ですべて行うとなると限界があります。

ドクターや看護師さん、栄養士さんなど詳しく教えて下さいますので、しっかり指導を受け、牽引してもらってください。


次に出産後の妊娠糖尿病について書いてみたいと思います。

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出産後の妊娠糖尿病について

妊娠糖尿病を患ってしまった場合、出産終わったから終わりという訳ではありません。

とは言え、出産後2ヶ月程度で血糖値や体重なども元に戻り安定するのであれば、そこまで心配することもありません。


しかし、これは知っておいてほしいのですが、妊娠糖尿病を患うということは元から糖代謝における容量が少ない方が多いです。

その為、出産後も生活習慣や体重管理などしっかりしていかないと2型糖尿病になりやすいと言われています。

しかしながら、生活習慣や体重管理などしっかり出来ていればさほど問題もありませんので、知っておく程度で良いと思います。

最後に

今回、妊娠糖尿病についてかなり色々書いてみました。

ちょっと詳しく書きすぎてしまったので、かなりのボリュームになってしまいましたが、これだけ知っておけば妊娠糖尿病についての基本的な知識は問題ないと思います。


妊娠糖尿病は一人では管理もきついと思いますので、周りの方々の手を借りて一緒にがんばってください。

そして、聞きたいことがあれば遠慮せずにドクターや看護師さん、助産師さん、栄養士さんに聞いてみて下さい。

しっかり答えて頂けると思います。
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